日本社会福祉学会第72回春季大会(2024年度)開催概要

大会テーマ:戦争と社会福祉-歴史研究に学ぶ

1 趣旨

 わが国は、まもなく終戦から80年の節目を迎えようとしている。この間、平和憲法のもと国内で戦火が交えられることはなかったが、戦争放棄の枠組み変更が危惧される動きは常に取り沙汰されてきた。海外に目を転じれば、この80年の間にも世界各地で戦争が繰り返されてきたし、今もなおロシアによるウクライナへの侵攻が、核兵器の使用まで示唆しながら続けられている。
 いうまでもなく戦争は、多くの人々の生命・生活・人生を奪うという点で、社会福祉が大切にしてきた価値を脅かすものである。のみならず、優生思想の正当化、排外主義の高揚、戦争孤児の発生などによって、社会的に弱い立場にある人々の幸福実現を阻害する。そのため社会福祉学研究においても、古くから戦争と社会福祉の関わりは重要な研究課題であり続けてきた。一方で、戦時下においては社会福祉の研究者や社会事業家が戦争協力に邁進した歴史もあり、現代の社会福祉に携わる私たちは、かつて社会福祉が戦争に加担した側面にも向き合わなければならないだろう。
 戦後80年という節目を迎えようとしている現在、歴史研究の成果に学びながら、改めて戦争と社会福祉の関わりから私たちが何を考えるべきか見つめなおしてみたい。

2 主催

一般社団法人日本社会福祉学会

3 日時

2024年5月26日(日)13:00~17:00

4 会場

明治学院大学 白金キャンパス 本館 1101教室

  • *対面開催(参加申込者に限定して録画データを後日公開します)

5 対象

一般社団法人日本社会福祉学会会員及び会員以外の方でテーマに関心のある方

6 参加費

1,000円(会員:不課税、非会員:内税10%)

  • *学生(大学生・大学院生)無料
  • *領収書(PDF)はシステム上からご自身でダウンロードしてください。
  • *日本社会福祉学会は、免税事業者のためインボイス非対応です。

7 プログラム

開会挨拶
13:00 日本社会福祉学会会長
講演
13:10~14:00
日本社会福祉学会 2023年度学術賞受賞者講演
『所得保障法制成立史論-イギリスにおける「生活保障システム」の形成と法の役割』
林 健太郎
休憩
14:00~14:10
シンポジウム
14:10~16:50
テーマ「戦争と社会福祉―歴史研究から学ぶ」
【シンポジスト】
藤井 渉  (日本福祉大学)
武田 尚子 (早稲田大学)
土屋 敦  (関西大学)
【コメンテーター】
杉山 博昭 (ノートルダム清心女子大学)
【コーディネーター】
山田 壮志郎(日本福祉大学)
閉会挨拶
16:50 日本社会福祉学会副会長
終了
17:00
  • 敬称略
  • プログラムの進行上、時間が前後する場合があります

8 参加申込み方法

システム参加申込締切(クレジットカード):5月26日(日)
システム参加申込締切(郵便振替):5月  6日(月)
大会参加費納入締切(郵便振替):5月  6日(月)

  • *申込完了後、申込完了通知メールが配信されます。参加費納入先は郵便振替口座です。
    口座情報は申込完了通知メールに記載されていますので期限内に振込を完了してください。
    郵便振替用紙の通信欄には、受付番号を記入してください。
    お振込費用はご本人様負担となりますので、予めご了承ください。
    参加費の振込を持って、正式な事前参加申込手続き完了となりますので、振り込み期日の厳守をお願いいたします。

9 問い合わせ先

一般社団法人日本社会福祉学会大会ヘルプデスク
〒162‐0801 東京都新宿区山吹町358-5 アカデミーセンター
TEL:03-6824-9385 FAX:03-5227-8632
E-mail:jssw-spring[at]conf.bunken.co.jp([at]を @ に変えて下さい)